「なんだよ。」 わかんね?こいつ名前も知らずに勘違いしやがったな。 ハルカはむかつきながらもその場に立ち上がると視界がグラッ歪んだ。 あれ?あっ、メガネがない ハルカは極度に視力が悪く、メガネがないと1m先のものさえ見えない。 「メガネが、ない」 「メガネ?あぁ」 「あー」 ぐしょっと言う音と共に下に目を向けてみると、夜菜の足の下に粉々になったハルカのメガネがあった。 「嘘……」 「わりー、気づかんかった」 「どうすんだこれ?」 「明日新しいの買ってくるわ」