「なに?」 「プライベートで雷斗と夜菜が来てるみたいよ」 ?あの二人が……。仲悪かったはずだけど 着替えの途中ドアを少し開けて様子を伺うと本当にあの二人がいた。 二人は、fullmoonと楽しそうに会話をしている。 「なんで?」 「さー?興味があったんじゃない。それより早く終わらせるよ」 「うっす」 お母さんがデザインしてくれた衣装を着て、女でも男でもないメイクをする。 口紅は薄くベースを塗り、中心に暗めの赤リップを軽く乗せる。 ロン毛のウィッグをポニーテールに結び、完成。