ハルカの放った一言で、クラス中の女子の冷たい視線が刺さる。
もしかして言っちゃいけない事言った?
そう思いながら、掴まれた手を無理やり振り払って教室を出ようとした時。
誰かの硬い胸にぶつかって尻もちを着いてしまった。
「いった……」
「それは俺のセリフだ。誰だお前?」
「はあ?」
ハルカがぶつかったのは雷斗と一緒にアイドル活動をする 塔屋 夜菜(トウヤ ヨナ)。
4組で黒髪のイケメン。
雷斗と同じくたくさんのピアスが着いている。
「ごめんの一言もないの?意味わかんない」
「夜菜、おせーよ。」
「わりぃ、それよりこの女。誰?」
「ちょっ!聞いてないでしょ?」
「わかんね」