「まあ、とりあえず、おかえり。」


アパートの玄関に着いて、
鍵を開けてゆきを中に入れると
「ただいま」って靴をはいたまま、
ゆきは俺に抱きついてきた。

可愛すぎるし。



「ほら、靴脱いで。」

「ん。」

靴を脱いだあとも、
なかなかゆきは俺から離れようとしない。


「ねむいー」

「寝るのは、シャワー入って歯磨きしてから。」

「やぁ、寝たい」

「だーめ。」


言うことを聞かないゆきが俺にぎゅって抱きつくから
必然的に柔らかい胸が押し付けられる。


普段は甘えるの苦手なくせに
酔ったり眠いときだけベッタベタに甘えてくる。
だから、他意がないのはわかってるけど

誘ってんのかって勘違いしそうになる。