「んんっ」

ごろりっと寝返りを打つと、
目の前には日に透けて少し赤く見える茶髪。

自分とは違う、短い毛先を少し撫でると
不意にこっちを向いた璃來(りく)くんが
「起きた?」ってふわって笑う。

まだ眠い?なんて聞きながら、私のおでこや髪、
頬や目元に、チュッチュッって
ついばむようなキスをしてくるから
少しくすぐったい。

「ねーえ、俺のこと、好き?」


普段そんなこと聞かないから
どうしたんだろうって少し考えて、ハッて気づく。



断片的に思い出す昨日の記憶。

「…脱がせてよ」から始まって散々煽った覚えがある。。


だって、最近仕事ばっかで構ってもらえなかったから、
甘えても、酔ったせいにできると思って…。

でも、、酔いすぎて寝落ち、、、。

「好き、、あの、昨日はごめ、、んあ、」

謝る前に唇を塞がれ、深いキスをされる。

息継ぎも許さないようなキス。

っっん、んぅ、あっ、ん、やぁ、

舌を奥の方まで差し込まれて、
深く深くまで甘く溶かされる。



「謝るなら行動で示して?」

っていう彼は意地悪な顔で微笑んだ。