「大丈夫だよ」
あたしは茜ちゃんに笑って返事した。
身体の疲労感は正直なかなかだけど、マネージャー自体は嫌じゃない。
ありがとうと部員たちに感謝されると嬉しいし、それに……。
カタン、と椅子を引く音がして隣を見る。
すると席に着こうとしていたのは……望くん。
「あ、おかえり」
「ただいま」
いつの間にか、教室に戻ってきていた望くんに声をかけた。
今も変わらずお昼は別々に、それぞれの友達と一緒に食べている。
だけどクラスメートの冷やかしの声も徐々に落ち着いて、教室でも普通に会話をすることが出来るようになっていた。
「あー、結城くん、ちょうど良いところに帰ってきた」
「ん? なに?」
「だいぶ菜子疲れてるみたいだから、ちょっと早く帰らせてあげたりとかしてくれない?」
「な、茜ちゃん!」
「大丈夫だから!」と、改めて声を上げる。
何を言い出すのかと思ったら。
心配してくれるのは嬉しいけど……。



