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「……こ、菜子」
「う、ん……?」
呼ばれた名前に、薄っすら目を開ける。
頭を乗せていた腕が軽く痺れて、頰のあたりが鈍く痛い。
未だボーッとする頭で、むくりと上半身を起こしてみれば、目の前には頬杖をついてスマホを弄る茜ちゃん。
「もうすぐ昼休憩終わるよー」
横目であたしを見ながら、言われた言葉に今の状況を思い出す。
……そうだ。ここは教室で、今は昼休憩。
お弁当を食べ終わったあたしは、猛烈な睡魔に襲われて、少しだけ眠ることにしたんだった。
ほんの少し仮眠をとるくらいのつもりが、思った以上に熟睡してしまっていたらしい。
「大丈夫? 今日も部活なんでしょ? ちょっと頑張りすぎじゃない?」
「ふああ」と大きな欠伸をするあたしに、スマホを机の上に置いて心配そうな顔をして言う茜ちゃん。
あたしがマネージャー代理になってから、もうすぐ2週間。
先週の終わりに上山先輩はお休み期間に入って、それから一人でマネージャーの仕事をやっている。
まだまだ不慣れで大変なのは本当……だけど。



