落書きを簡単に済ませ、外に出たあたしは大きく息を吐く。

友達と撮るぶんには今まで何も思わなかったけど、プリ機の中って意外と狭くて緊張した……。

すぐそこまで近付いた結城くんの顔を思い出して、ドキドキしていると、


「終わった?」


落書きが終わるのを待っていた結城くんが、こっちに向かって歩いてきた。
そのタイミングでポトンと、出来上がったプリクラが取り出し口に落ちる。


「見せて見せて」

「あ、うん。これ結城くんの……」


二枚のうちの一枚を手渡して、あたしも出てきたばかりのプリクラを見る……と、


「うわっ、めっちゃ俺キモイじゃん!」


そう声を上げたのは、結城くん。

勝手な修正のせいで、結城くんの目は大きく、肌はツヤツヤに、まるで女の子のようになっていた。


「ふっ、あはは、盛れててすごい可愛いよ」

「……」


まるで別人。あまりの変わりように、笑いを堪えきれず言うと、結城くんはほんの少し頰を赤く染め、白い目をしてあたしを見つめる。

そして、