『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


「それって、彼女らしいの?」

「た、たぶん……」


クスクスと笑いながら問いかけられて、あたしは真っ赤な顔で頷く。
何でこんなに恥ずかしいのか、わからない。


だけど、結城くんがあんまり優しく笑うから……胸の奥が、くすぐったい。



そんな会話もそこそこに、あたし達は歩き出した。
この後、特に何かを約束していたわけではなくて、その辺をプラプラしてみようという話になった。


雑貨屋さんを見て回ったりしていると、ふとショーウィンドウに映った自分達の姿が目についた。

並んで歩くあたしと結城くん。
こうして客観的に見てみれば、カップルそのもので……。

夢にまでみた憧れていた姿に、ドキンと胸の鼓動が跳ねる。

あたし、本当に彼氏ができたんだ……なんて、自分の世界に入り込んでいると、


「……の、姫乃? ここ?」


結城くんに話しかけられてハッと目の前を見る。

すると、あたし達の姿が映った奥には、キラキラと輝くジュエリー。

しかも、『永遠の輝き』なんて謳い文句の書いてあるそれは、言わずとも知れたダイヤで……。