『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


もちろんあたしも例外ではなく、こういうお店は大好き……だけど。


「じゃあ行こう」


少し素っ気なくも感じる態度で言って、木製の扉を開いた結城くん。

続くようにして中に入ると、店内もとっても可愛らしかった。


店員さんに案内されたテーブル席に腰掛け、まじまじと周りを見る。すると、あたし達の座ったテーブルをはじめ、ウッド調で統一された内装には、小さなテディベアや造花が至る所に飾られていて。

中にはカップルもいるけれど、店員さんも、お客さんのほとんども女の人……。


「……結城くんって、こういうお店結構来たりするの?」

「まさか。あいつに、中村に教えてもらったんだよ、女子の好きそうな店」

「え、それって……」


あたしのため……?って、考えて顔を赤くする。


「そ、そっか。中村くんモテそうだもんね」


なんだか無性にまた恥ずかしくなって、あたしは誤魔化すみたいに笑って、メニューを手に取った。