『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。



【今練習終わったから、もう少し待ってて。ごめん】


──翌日、日曜日。

待ち合わせの駅前にある噴水の前に腰掛けて、スマホに届いたメッセージを何度も読んでは周りを見て、そわそわしながら彼を待つ。


学校からの距離を考えると、そろそろ着く頃なはず……。

急にドキドキしてきたあたしは、意味もなく前髪を手で直してみる。


中学の時はマネージャーをやっていたし、打ち上げみたいな感じで、男女問わずみんなでご飯を食べに行ったり、遊びに行ったことはある。

だけど……男子とふたりっきりでっていうのは今日が初めて。

しかも、相手は……彼氏。


今日の格好、変じゃないかな……と、今更ながら確認する。

刺繍の入った白のブラウスに、黒のギンガムチェックのキュロット。

男ウケがいいのか悪いのか、茜ちゃんに相談したかったけど、あまりに突然決まったデートに相談する時間もなかった。


……あ、軽くネイルでもしてくればよかった。

何もしていないナチュラルな自分の爪がふと目に入ってきて、そんなことを思っていると、