そして週末。
それは土曜日の夜のこと。
「菜子、お風呂場までスマホ持って行ってたの?」
濡れた髪の毛をバスタオルで拭きながらリビングに戻ると、洗い物をしていたママに咎められた。
その指摘通り、あたしの片手にはスマホ。
そればかりか、目線も真っ直ぐスマホの画面に落ちている。
「んー……ちょっと友達とラインしてて……」
【今お風呂上がったよー!】と、メッセージを送る、その相手は本当は友達なんかじゃない。
彼氏……結城くんだ。
「スマホやめなさいとまでは言わないけど、最近ちょっと気にしすぎじゃない?」
「んー……」
ママの小言を受け流して、あたしはソファーに腰掛ける。
するとすぐ、ピコンと鳴って届いた通知。
【おかえり。いきなりなんだけど、明日って予定ある?】
結城くんからのメッセージを見て、一旦思考が停止する。
明日の予定……?
それって……。
まさかまさかと思いながら、【なんで?】とメッセージを返してみる。
ドキドキしながらそのまま待っていると、またすぐにメッセージは返ってきた。



