「それで、なに話す?」
結城くんの方からそう切り出してきて、ハッと我に返った。
そうだ……!
「あのね、あたし結城くんに聞きたいことが沢山あってね……」
言いながら制服のポケットから取り出したのは、今日のお昼に茜ちゃんと相談して書いたメモ。
四つ折りにしたルーズリーフの切れ端を開くと、そこには結城くんに聞きたいことがぎっしりと綴られている。
こうしてみると、本当に知らないことだらけ。
「ええと……じゃあまずは、結城くんの血液型は?」
「俺? A型」
「ほんと!? 良かった!」
「……?」
つい率直に喜んでしまったあたしに対して、結城くんは不思議そうな顔をする。
「あ、茜ちゃんがB型の男にろくな奴がいないって言ってて……それで……」
あたしが説明すると、「なんだそれ」と結城くん。
「勝手に決めつけすぎだろ。坂井、B型の男と何かあったの?」
「わかんない、けど……」
フッと苦笑した結城くんに、何だかドキッとする。



