「ここって……」
「望くんと初めてデートした場所……かな?」
はにかむように返事をしながら、あたしはその敷地内に足を踏み入れる。
どこに行くか悩んだ末、あたしが選んだのは望くんと初めて一緒に帰った時に寄り道した、家の近所の公園。
夏休みだし、まだ子ども達が遊んでいるかなって思ったけれど、意外にもそこには誰の姿もなかった。
もしかしたら夏休みだからこそ、暑いし遊び疲れて早めに家に帰ったのかもしれない。
夕方といえどまだ暑くて、コンビニで買ってきたアイスの袋を片手に、あの時と同じベンチに腰掛ける。
あたしが選んだのは、いちごのソースがかかったワッフルコーン……なのだけど、
「うわっ、もう溶けてる!」
プラスチックのフタをパカっと開けると、溶けたアイスが滴ってきて、制服が汚れてしまいそうで慌てる。
すると、隣に座った望くんに、腕ごとグイッとひっぱられて……。
「っ……!!」
滴りかけたアイスをペロリと舐められた。



