『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


「でも、今からこれ一人でやってたら、帰るのかなり遅くなっちゃいますよ?」

「そんなの気にしなくていいから! 適当にその辺に残ってる男子にやらせるから!」


「ほらほら帰って!」と、上山先輩はあたしの肩を持ち、くるりと方向転換させる。


「今日は1年に1日しかないんだから! 心配しなくても、私がデートの時は姫乃さんにお願いするし!」

「上山先輩、彼氏いたんですか!?」

「……いないけど」


ボソッと口を尖らせ言った先輩に、あははと苦笑いを返す。すると、


「とーにーかーく! 私からのプレゼントだと思って、今日はもう帰って。 待ってたよ、結城くん!」


ポンッと背中を押され、一歩前のめりに進む。

申し訳ないなと思いながら振り返ると、上山先輩は満足気な笑顔で手を振っていた。だから、


「ありがとうございます」


あたしは上山先輩のご好意に、素直に甘えさせてもらうことにした。