『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。




──それからまた、あたしと望くんのお付き合いが始まった。


今度こそお互いに両想いになったわけだけど、以前と変わったことは特になく、休憩中やお昼は相変わらず茜ちゃんと一緒だし、教室で話したりすることはあまりない。


……あ、でも、ひとつだけ。

ひとつだけ少し特別なことがあった。


クラスメートの男子に「もしかして結城と別れたの?」と、問いかけられていた時、望くんがあたしの後ろから現れて、


「別れてないから」


と、答えてくれた。


最近クラスメートにからかわれることがなくなったとは思っていたけど、どうやらあたし達の様子に『別れたのかもしれない』と、気を遣ってくれていたらしい。

だけど、望くんがハッキリと言ってくれたおかげで、再びクラス公認のカップルに戻った。


それからすぐ、息つく間もなく夏休みに入り、そして──……。