『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。



「あたしが先に言いたい……」


ここで望くんに先に言わせてしまったら、意味がない。


1度目の恋は、君の『好き』から始まった。

対してあたしは何も言えてなくて、何も気付いてなくて、君を不安にさせてばかりだった。


だから……2度目の恋はあたしから。


今度は絶対に、君を不安になんてさせない。
あたしの気持ちはもう、はっきりしているから。


だから、あのね──。


「あたしは望くんが好きっ、望くんのことが好きです! だからもう一度、あたしと付き合って下さい!」


恥ずかしさに耳まで赤くなるのを感じながら、ぎゅっと目を瞑る。

すると、すぐにふわっと、あたたかな温もりに包み込まれた。


「……びびった。保健室のこと、怒られるのかと思った」

「え……?」

「菜子が先に言いたいとかいうから」

「っ! ご、ごめんっ」

「いいよ。今すげー嬉しいから」


望くんの顔は見えない。だけど、その声色から喜んでくれているのが、とても伝わってくる。


「菜子は……ほんとに俺でいいの?」

「望くんでいいんじゃなくて、望くんがいいんだよ」


はっきり言えるまでに時間がかかってしまった。だけど、