『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


「前に公園でサッカーしてた小学生がいたじゃん? あの時に紹介した大翔の姉の茉里」

「あ……あぁ!!」


望くんが横から紹介してくれて、あたしはやっと理解した。

同時に、てっきり望くんのことを好きなライバル的存在だと思っていたから、面食らって力が抜ける。


「もしかして、何か勘違いさせちゃいましたか?」

「茉里が挨拶もせずに引っ張っていくからだろ」

「だって! おばちゃん怒らせるとめちゃくちゃ怖いんだもん!」


プクッと頰を膨らませた茉里ちゃんは、「でも、そういうことなら言ってくれたら良かったのに」と、次の瞬間にはにたーっと笑った。そして、


「仕方ないから協力してあげる! おばちゃんには適当に言って、茉里がお手伝いしてあげとくよ」

「マジで?」

「うん! あ、でももちろんタダじゃないよ?」

「……分かった」

「ケーキね! ホールでね!」

「太るぞ」

「うっさい!」


ふたりのやり取りを見ていると、兄妹のような仲の良さが伝わってくる。でも……。