『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


伝えたい言葉は決まっていて、その決心はもう揺るがない。だけど……。


ひとつだけ、問題があるとすれば望くんの隣にいる女の子。


告白を聞かれてしまうのは、やっぱりさすがに恥ずかしい。

いや、この子も望くんのことを好きだとすれば、ここではっきりあたしの気持ちを伝えていた方がいいの?


でも、それよりも……。


「……えっと、何……かな?」


何故だかその女の子は、目の前まで寄ってきて、あたしの顔をじーっと見つめていた。そして、


「あー!! もしかして、この人が前に大翔が会ったっていう、のぞにぃの彼女!?」


叫ぶみたいに言われた言葉にキョトンとする。


大翔って、どこかで聞いた気がする名前……じゃなくって。

それよりも今、『のぞにぃの彼女』って言ったよね?
じゃあ、この子はあたしのことを知ってるの……?


「あの、あなたは……」

「あっ、すみません! 茉里はのぞにぃの幼なじみっていうか、妹分っていうか、親の縁で仲良くしてもらってる者です!」


ペコーッと礼儀正しく深く頭を下げる女の子。