『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


「結城くんは嫌だった? あたしが部活見に行くの……」


さっき、練習を見に行こうとしたって言ったら、明らかに嫌そうな顔をした。

本当に嫌なんだとしたら、残念だけどもう行けない……。


「嫌っていうか……姫乃、気づいてねーの?」

「何が……?」


何のことを言っているのか、さっぱりわからなくて首を傾げると、「マジかよ」と、ため息混じりに吐き出す結城くん。

あたし、何かしちゃっただろうか。

ドギマギしながら様子をうかがっていると、


「まぁいいや。それよりさ、今日の放課後って空いてる?」

「え……」

「部活ないから、一緒に帰ろう」

「っ……!」


急に逸らされてしまった話題。

だけど、少し顔を赤くして言った結城くんの言葉に、あたしはコクコクと大きく頷いた。