『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。



あと少しでマネージャーを辞めるんだからって言ってしまえばそれまでだけど、だからこそ最後まではちゃんとしたい。

昨日の部活に参加してないぶん、追いついてない情報もあるだろうし、上山先輩も大変だったはず。

少しお手伝いして、ミーティングに参加するくらいなら、きっとそんなに気を遣わせることもないだろうし、上山先輩も少しは楽になる。


……そう考えて、急いでグラウンドに向かった……けれど。




「あれ、姫乃さんどうしたの? 大丈夫?」


制服のまま姿を現したあたしに、真っ先にそう声をかけてきてくれたのは上山先輩。

「はい、昨日はすみませんでした。熱ももう下がったので、ちょっとだけ手伝ってから帰ろうと思ったんですけど……」


言いながら、ちらりと目を向けるのは上山先輩の手元。
そこには、いつも部活が始まってから運んでいるスクイズボトル。

よく見れば他の道具等も、まだ部活は始まっていないというのに既にグラウンドに準備されていた。