『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


「──結城!」

「っ……!!」


ほんの少し諦めかけた最後の最後。

先生はずっと待っていた人の名前を呼んだ。


その瞬間、あたしは思わず両手で口を覆ってしまって、隣に座っていた上山先輩がクスリと笑った。

う、恥ずかしい……。


すぐさま両手を膝に回し直し、俯く。

今の望くんに見られてないかな……と、チラリと目線を上げて見ると、少し離れた場所に座る望くんは、信じられないといった顔をして先生を見つめていた。


「今回の控えは主に西川の推薦から選抜した。状況によってはスタメンと入れ替える場合もあるし、逆に控えから下ろす可能性もある。まあこれはみんなに言えることだが、気を引き締めてがんばるように!」


先生の言葉に「はい!」とみんなで返事をして、少し長くなった部活前のミーティングは終了した。


「姫乃さんって、ほんとに結城くんのことが好きなんだね」

「えっ……」


みんなが立ち上がって動き出す中、上山先輩に笑って指摘されて、あたしは顔を赤くする。と、そこに、