『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


直接的には関係ないのに、まるで自分のことのように緊張する。

高校受験の合格発表の時みたい。ううん、もしかしたらそれ以上にドキドキしているかもしれない。

両手を合わせ祈ることすらしないけど、気持ち的にはそんな感じだった。


ポジションと名前を一人一人発表していく先生。

今のところ2年生の名前しか挙がっていない。


スタメン入り出来るのは11人で、2年生だけでも20人いる。

だから、2年生ばかりになってしまうのは当たり前かもしれないけど、でも……。


「──フォワードに、石丸と中村!」


もしかしたら1年は呼ばれないのかもしれない……そう思いかけた時、先生はふたりの1年生の名前を呼んだ。

それを受けて、学年問わず部員達からどよめきの声が上がる。


それもそのはず。フォワードは、サッカーにおけるエースポジション。
そこにまさか1年生ふたりが入るなんて……。


「はいはい静かに! 石丸と中村は、レギュラーとして充分やっていける実力だと判断した。1年だと思って余裕こいてたら、どんどん抜かされるからな!」


先生の言葉に、2年の先輩達はみんな真面目な顔をして口を閉じる。