『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


「姫乃さん、ありがとね」


上山先輩に小さくお礼を言われ、ふるふると首を横に振る。

今日からあたしは少しの間だけど、上山先輩と一緒にマネージャーの仕事が出来るのは、純粋に嬉しい。


たぶんもうこれでミーティングは終わり。

上山先輩がいない間にやっていたこと、変わったこと、伝えるべきことは思っていたより沢山あって、何から説明しよう……なんて、頭の中で整理していると、


「あと、今日はもうひとつ連絡がある。夏休み入ってすぐの土曜日、北高と練習試合をさせてもらえることになった。インターハイに向けたメンバーでやるか迷ったんだが、今後のことを考えて2年主体のメンバーでいくことにする」


先生からの突然の報告に、男子部員達はもちろん、あたしもピタッと思考が止められた。


「じゃあ、スタメンを発表する」


心の準備も出来ぬまま、一枚のプリントをポケットから出し読み上げる先生。

3年生はインターハイ後に引退となる。
今後のことを考えて……と、言った言葉の通り、つまりはこのメンバーがこれからのサッカー部を支えていく、今後スタメンに一番近い人達。