『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


でも、そっか……。

期末テストが終わって、結果が返ってきたら、もうすぐ夏休み。ということは、あたしはもうサッカー部のマネージャーじゃなくなる。


席替えで離れて、マネージャーでもなくなって、望くんとの接点がどんどん減っていく。

確かに一番近くにいたはずなのに、距離を置いているうちにこのまま、付き合っていたことすらなかったことになっちゃうのだろうか……。


「ひめちゃん?」


チクンと胸を痛めていると、隼人先輩に声をかけられ、ハッと顔を上げた。

もともとは乗り気じゃなかったマネージャー。望くんとこうなってしまった今、このまま逃げることは簡単……だけど。


「……出ます。夏休みまではお手伝いさせてください」


あたしはペコッと頭を下げた。

せめて夏休みまでは、自分が決めた期限までは、ちゃんとやりきりたい。それに……。


「いいの?」

「はい、大変ですけど楽しいなって思うことも多いので」


あたしが返事をすると、先輩は「そう言ってくれると助かる」と、はにかんだ。

そして「じゃあ、また明日からよろしく」と続けられた言葉に、「はい!」と勢いよく頷きながら、少し不思議に思う。