「ごめんね。テストどうだった?」
廊下に出ていくと、隼人先輩はとりあえずといった感じで、そう声をかけてきた。
「ぼちぼちですかね……」
「えっ、ひめちゃんが?」
さっきと同じ言葉を返せば、先輩まで茜ちゃんと同じ反応。
「……あたしって、そんなに勉強しないように見えますか?」
ムスッとしながら聞いてみると、「あはは」と笑って誤魔化された。
それって、勉強しないように見えるってことだよね……。
そんなことないのにと、府に落ちないものを感じながらも、
「それで……どうしたんですか?」
先が気になって、自ら聞いてみる。
テストは終わったけど、今日は部活はなかったはず。最も部活があるのだったら、同じクラスには望くんや中村くんもいるわけで、サッカー部のみんなが呼ばれているはず。
あたしだけが呼ばれた理由……。
考えただけで緊張して、ごくりと唾を飲み込むけど、
「明日から上山さんが本格的に戻ってくれることになったんだけど、ひめちゃんどうするかなって思って」
隼人先輩が口にした内容は、恥ずかしながら思っていたのとは少し違った。



