『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。



「望くん!」


あれからすぐに返事を送って、何度かやり取りをしたのち待ち合わせ場所に決めたのは、初めて一緒に帰った時に寄り道した公園だった。


茜ちゃんのみならず、望くんにも呼び出されるなんて。

びっくりしたけど、会えると思っていなかったぶん嬉しい。


公園の入り口であたしが大きく手を振ると、ベンチに座っていた望くんは腰を上げた。


「ごめんね。急いで来たんだけど、待たせちゃった?」

「いや、俺もさっき来たとこだから。それより……どっか行ってたの?」


今だに制服のままのあたしの姿を見て、望くんが訊ねる。


「あ、うん! あのねっ」

「もしかして、西川先輩?」

「え?」


茜ちゃんと仲直り出来たことを報告しようとしたのに、先に望くんが告げた人の名前に目を見開く。


隼人先輩がどうして今……?

寂しそうな表情で目を伏せる望くんに、嫌な予感がしたあたしは、


「ち、違うよ……?」


小さな声で返事する。