『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。



急いで着替えて、荷物を持って、学校を出た。

真っ直ぐ走ってあたしが向かったのは、駅に向かう道の途中にあるファミレス。

息を切らして、汗だくになるのも関係なしに、とにかく急いだ。

電話口から聞こえた声を思い出しただけで、きゅっと胸の奥が狭くなる。そして……。


「茜ちゃんっ……!」


ファミレスへと到着したあたしは、店員さんが案内しに来るよりも早くボックス席に彼女の姿を見つけ、声をかけた。

ショートパンツに、水色チェックのオフショルチュニック。私服姿の茜ちゃんは、あたしを見るなりキョトンとして。


「……走ってきたの?」

「だってぇ……」


久しぶりに、数日ぶりに、茜ちゃんが話してくれた。

それがとても嬉しくて、ホッとして、泣きそうになって、声が震える。


そんなあたしの様子に、何故だかバツの悪そうな顔をして目を逸らした茜ちゃんは、「とりあえず座りなよ」とあたしに言った。