望くんか、隼人先輩か……ハッキリしなよと言われても、先輩があたしのことを好きだなんて、とても信じられなかった。
何かの間違い、冗談だと、ずっと思っていた。
だけど……。
『このままじゃ結城くんも先輩も傷つけるだけだよ』
茜ちゃんに言われた言葉が、あたしの心にズシリと重くのしかかる。
先輩が本当にあたしを想ってくれているのなら、ちゃんと向き合わないといけない。
「先輩は……」
2本のペットボトルをギュッと抱きしめて、ゆっくりと口を開く。
「先輩は本当に、冗談じゃなくて、あたしのことを好き……なんですか?」
まさかって笑われたらどうしよう。
ううん、違うって言ってくれた方がいい。
そしたらあたしも笑って、「ですよねー」って返事するだけだから。
きっと真っ赤に染まった自分の顔を上げて、隼人先輩の返事を確認しようとした……瞬間だった。
グイッと突然引かれた腕。
前のめりになったあたしの腕から、ペットボトルが滑り落ちる。
「えっ……」
戸惑う声を、あたしが上げたのと同時。
あたしの身体はそのまま……隼人先輩に抱きしめられた。そして、
「好きだよ」
耳元で甘く、先輩が囁いた。



