『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


うう、日焼け止め塗ってくればよかった……。

一歩外に出て、すぐに後悔した。
一番高いところに昇った太陽がサンサンと降り注いで、眩しさと暑さに目を細める。

部室も酷い暑さになってそうだなぁ。
ちょこっと整理して、すぐに戻ろう。

あまりの気温の高さに怖気付いたあたしは、早々にそんな決意をして歩いている……と、


サッカーゴールの側に人の姿を見つけて、足を止めた。

あれは……望くん……?


数歩近付いてみて目を凝らして見ると、やっぱり望くんだった。それから、中村くん。

ふたりは一対一でボールを奪い合っていて、それは今となっては見慣れた光景……だけど。

まさかこんな暑い中、練習していたなんて……。


ちょうどあたし達が隼人先輩に呼ばれたあの日を境くらいに、望くんは家の用事があるからと、しばらく部活終わりの練習はお休みすると言っていた。

夏にはインターハイも控えていて、頑張り時なのにいいのかな……とは少し思っていたけど。


そっか……望くん、頑張ってたんだ。