「ふーん、そうなんだ。何だかんだ言って、そのまま正式にマネージャーになるのかなって思ってたけど、ならないんだ?」
「うん……それは正直まだ……考えてる」
『慣れちゃったから一人でも大丈夫』と、上山先輩は言っていたけど、実際にやってみて一人でマネージャーの仕事をするのはすごく大変だと感じた。
今回のこともそうだけど、自分が休みたい時とかも、一人だとなかなか休めないだろうし。
あたしがこのまま正式にマネージャーになれば、上山先輩もサッカー部のみんなも、ほんの少しかもしれないけど助かると思う。でも……。
食べかけのクレープを見つめながら、黙り込む。
大変なことを知っているからこそ、やらないと決めたマネージャー。
きっとあっという間に過ぎていく3年間。
だからこそ、女子高生を謳歌するんだって、心に決めていた。
「……まぁまだ時間あるんだし、今急いで決めなくてもいいんじゃない?」
悩んでいるあたしに気付いたのか、クレープを頬張りながら茜ちゃんが言う。



