『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


「あ、うん。今日休みなんだって……」


答えながら、ハッと閃く。


「茜ちゃん! 今日ってこれから予定ある?」

「え、別に何もないけど……」

「じゃあ駅前に遊びに行かない!?」


目をキラキラさせて身を乗り出し言うと、茜ちゃんは少し引き気味に「私はいいけど……」と、返事した。そして、


「でも、結城くんは? せっかくなのに誘わなくていいの?」


絶対、聞かれると思ってた。

当たり前のように覚悟していた言葉に、「ぐっ……」と、声が漏れそうになるのを何とか堪える。


今日が休みになったと聞いて、あたしも望くんを誘おうかと考えた。

でも、望くんは今日部活がないのを知っていたはずなのに、何のお誘いもなかった。

もしかしたら他に予定があるのかもしれないし、それに何より廊下で隼人先輩に会った時のことがあって……今はなんだか誘いづらい。


──なんて素直に話そうものなら、「はあ?」と、茜ちゃんに怒られてしまうのは目に見えている。