『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


「そもそも、うちの部は恋愛禁止っていうわけじゃないし、ひめちゃんはマネ代理だし、ふたりが付き合ってることに何かを言うつもりはない」


先輩の言葉に『なんだ……』と、ホッとしたのもつかの間。


「ただ……ひめちゃんがマネになってから、望の集中力がなくなってる気がする」


急に真面目な顔をして、ハッキリと告げられた内容に、あたしは目を丸くした。そこに、


「菜子のせいみたいに言わないでください。集中力がないのは俺自身の問題です」


あたしを庇う発言にパッと隣を見ると、いつの間にか望くん。


「いや、ごめん、そういうつもりじゃなくて。ひめちゃんがマネになったことで、逆に頑張ってる部分もあると思うんだ。でも最近、ボーッとして勿体ない取りこぼしが多いと思って」

「……」


先輩の指摘は図星だったのか、望くんは黙り込む。

正直、マネージャーの仕事をしながらあたしも薄々感じていた。

取れるはずのパスが取れなかったり、ちょっとしたミスが多いな……って。