『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。



「……大丈夫だよ」


あたしは微笑んで、返事する。


「中村くんもちゃんと分かってくれてるよ」


口ではつい恥ずかしくて、あんな素っ気ないことを言っちゃうけど、本当はとても感謝していること。

中村くんはちゃんと分かってくれていると思う。だから……。


キョトンとする望くんに、ニコッと笑顔で頷く。

すると望くんは、顔を赤くした後に頬を緩ませて。


「ありがと。菜子のそういうとこ、すげー好き」

「……っ!」


す、好き……!?

さらっと言われた言葉にびっくりして、顔をカァッと赤くする。


「あ、ありがとう。えっと、次は……」


恥ずかしくて照れちゃって、どうしたらいいのか分からなくなったあたしは望くんから目を逸らし、誤魔化すみたいにスクイズボトルに手を伸ばした。


胸の奥深いところがむず痒い。

でも、とても……嬉しくて。


「菜子」


作業を再開しようとしたあたしを、望くんが呼ぶ。

甘い胸の高鳴りを抱えたまま、「ん?」と顔を上げてみせると、