『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。




「本当に大丈夫? 無理せず休んでもらっていいよ?」

「いえ、それだとマネージャー引き受けた意味なくなっちゃうので……」


翌日の放課後。
あたしの目の前には……隼人先輩。


松葉杖をつきながらグラウンドに出てきたあたしを、先輩が見つけるなり呼び止めて、声をかけてきてくれた。


気にせず休んでもらっていいって言ってくれたけど、そういうわけにはいかない。

だって上山先輩の代理で入ったのに、あたしが休んで部員のみんなに迷惑をかけちゃ意味がない。

松葉杖のせいで痛々しくは見えるけど……。


「ただの捻挫で、骨折とかはしてなかったので大丈夫です! マネージャーの仕事、少し手伝っていただくことはあると思うんですが、いないよりいた方がいいと思うので」

「うん、まぁ……正直言うと確かに。いつも任せっきりで、何をしたらいいとか分からないことも多いから、いてくれるだけでも助かるけど……」


申し訳なさそうにあたしを見下ろす先輩。

あたしはその気持ちを振り払うように「大丈夫です!」と、もう一度返事した。