『好き』より先に、キミの『彼女』になりました。


茜ちゃんの言っていることは、間違ってはいない。

望くんに聞いてみれば、隼人先輩が怒っているのかそうじゃないのか分かるのかもしれない。

でも……。


「聞けなかったんだもん……」


放り投げたスマホに手を伸ばし、望くんとのメッセージのやり取りを開く。


【足、大丈夫?】と、心配してメッセージを送ってきてくれた望くんに対して、あたしが送った返事は、


【大丈夫!だけど、明日から松葉杖…。いっぱい迷惑かけちゃう、ごめんね】


自分の状況だけで、隼人先輩のことには触れられなかった。

せめて望くんの方から聞いてくれれば話せたけど、【迷惑とか思わなくていいから。無理しないようにして】と、先輩のことについては何も言ってこなかった。


望くんがあたしのことで、隼人先輩のことを気にしてるのは知っている。

それなのに、自分から先輩の話なんて出来ないよ……。


そのままベッドに顔を埋めるあたし。

とりあえず明日、隼人先輩の様子をうかがってみるしかない……と、思ったのだけど。