からかっているような様子じゃない。
じっと真面目な顔で見つめる先輩に戸惑う。
なんでそんなことを……って、考えて気付いた。
隼人先輩は怒っているんだ。
あたしが不純な動機でマネージャーになったと思っていて。更には望くんのことを考えてボーッとして、ケガまでしちゃったから。
だから……。
「え、えっと、確かに望くん……が、いるからっていうのもあるんですけど、でも……」
彼氏がいるから、イチャイチャしたいから……みたいな理由でマネージャーを引き受けたのでは決してない。
でも、どう説明すればいいのか分からなくて困っていると──。
「あら、どうしたの?」
ガラガラッと音を立て、何の躊躇いもなしに開けられた引き戸。
少し驚いたように目を丸くして、そこに立っていたのは保健室の先生だった。
「先生、すみません。部活の途中で捻挫しちゃったみたいで。勝手に氷とか使わせてもらいました」
突然の先生の登場に特に焦る様子もなく、立ち上がって説明する隼人先輩。



