そこで、そろそろ会社も近づいてきたので、基が話をまとめようとする。

「まあ、ともかく、俺たちの話は社内でするなよ。
 別に、こいつと俺とは、なにも関係ないから。

 一緒に暮らしてるだけで」

 いやそれ、どの辺が『だけ』なんですか、という顔を内藤はしていた。