「いやいや、運転中危ないですよ。
っていうか、照れるではないですか」
と言って、
「……お前、あのとき、俺の口にチョコ押し込んだろ」
と言われる。
「あれは、食べなきゃ死ぬと思ったからですよ」
だがまあ、とりあえず、おむすびのフィルムをはがして、基に渡すと、基はあやめが気を使って食べないからだろう。
片手でおむすびを食べ始めた。
「では、ちょっといただきます」
とあやめが熱々の卵にかじりついたとき、隣の車線から、派手な赤いスポーツカーがいきなり前方に入ってきて、端に急停車した。
基もブレーキを踏んだので、あやめは、おでんをひっくり返しかけて、うわっ、と声を上げる。
っていうか、照れるではないですか」
と言って、
「……お前、あのとき、俺の口にチョコ押し込んだろ」
と言われる。
「あれは、食べなきゃ死ぬと思ったからですよ」
だがまあ、とりあえず、おむすびのフィルムをはがして、基に渡すと、基はあやめが気を使って食べないからだろう。
片手でおむすびを食べ始めた。
「では、ちょっといただきます」
とあやめが熱々の卵にかじりついたとき、隣の車線から、派手な赤いスポーツカーがいきなり前方に入ってきて、端に急停車した。
基もブレーキを踏んだので、あやめは、おでんをひっくり返しかけて、うわっ、と声を上げる。



