「コンビニのでもいいですよ。
車で食べると汚れるから、公園とかでも」
「寒いだろうが」
と話しながら、コンビニに寄った。
おでんとおむすびとコーヒーを買って、車に戻る。
「冷めるから、お前、食べてていいぞ」
と車を発進させながら、基が言った。
「ええっ。
専務に運転させて、ひとりで食べるとかできませんよ、恐ろしい」
「その場合、誰が恐ろしいんだ? 俺か?」
「……高倉さんですかね?」
「あいつはよくできた使用人だが、そんなに忠誠心は強くないぞ」
「じゃあ、よくできてないんじゃないですかね……?」
などと話しながら、あやめが温かいおでんを抱いたままでいると、基が、
「じゃあ、お前が俺の口に入れろ」
と言い出した。
車で食べると汚れるから、公園とかでも」
「寒いだろうが」
と話しながら、コンビニに寄った。
おでんとおむすびとコーヒーを買って、車に戻る。
「冷めるから、お前、食べてていいぞ」
と車を発進させながら、基が言った。
「ええっ。
専務に運転させて、ひとりで食べるとかできませんよ、恐ろしい」
「その場合、誰が恐ろしいんだ? 俺か?」
「……高倉さんですかね?」
「あいつはよくできた使用人だが、そんなに忠誠心は強くないぞ」
「じゃあ、よくできてないんじゃないですかね……?」
などと話しながら、あやめが温かいおでんを抱いたままでいると、基が、
「じゃあ、お前が俺の口に入れろ」
と言い出した。



