「断りたい、という願いを聞いたからだ」
この屁理屈大魔王め~っと思ったとき、車は会社からちょっと離れた場所で止まった。
ブティックなどが入ったビルの側の小道で、まだ近くの店が何処も開店していないので、人通りが少ない。
「気をつけて行けよ」
と言って、基はさっさと行ってしまった。
「あっ、ありがとうございました」
と頭を下げたあとで、あやめは気づく。
はっ。
専務が先に行ってしまった! と。
上司より遅れてくるなという基の言葉を思い出し、慌ててヒールで走り出す。
この屁理屈大魔王め~っと思ったとき、車は会社からちょっと離れた場所で止まった。
ブティックなどが入ったビルの側の小道で、まだ近くの店が何処も開店していないので、人通りが少ない。
「気をつけて行けよ」
と言って、基はさっさと行ってしまった。
「あっ、ありがとうございました」
と頭を下げたあとで、あやめは気づく。
はっ。
専務が先に行ってしまった! と。
上司より遅れてくるなという基の言葉を思い出し、慌ててヒールで走り出す。



