100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 


 10時半、キリのいいところまで仕事をすませたあやめは、さてと、と立ち上がる。

 あやめは、一応、会長付きの秘書のひとりなのだが、会長はご高齢で、ほとんど会社に出て来ることはない。

 なので、今は、他の秘書の仕事を手伝うことがほとんどだ。

 気楽でいいといえば、気楽でいいい。

「ようし、お茶にしよーっと」
と呟いていると、

「いいな、呑気で」
と近くのデスクから内藤が睨んできた。

「会長付きって、なんか偉そうなのに、仕事が少ないとか、ずるいぞ」
と内藤は文句を言っているが。

 いや、その代わり、仕事で認められることもほとんどないんだが……とあやめは思っていた。

 他の秘書の手伝いと言っても、どれも緊張感あるものが多いのにな、と思いながら、リフレッシュルームに行く。