100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「人手が足りないから、ひとり貸してくれと言っておいたんだ。
 ほとんど会社に出て来ていない会長の秘書なんて、何人もいらないからな。

 まだ、人事異動の時期まであるが。
 とりあえず、手伝いということで、お前は俺のところに来ることになった」

「……そうですか」

 なんとコメントしていいのかわからない。

 えーっ?
 家でも職場でも一緒ー?
と思ったり。

 やったー、これでちゃんと秘書のお仕事できるかもーっ、
と思ったり。

「……でも、専務の秘書になったら、専務に仕事頼まれること、多くなるから。
 私が専務の願いごと、100個叶えられそうですよね」
と言うと、

「お前は高倉か」
と眉をひそめられる。