「あやめ様、お飲物です」
と高倉がコーラを持ってきたのは、あやめが部屋で、金の猫足のついた白いバスタブに入っている、まさにそのときだった。
「基様からです」
と言って、カクテルか、という美しいグラスに入ったコーラを渡してくる。
「……ありがとうございます。
あの」
と言いかけ、あやめは、高倉を見つめてみた。
私、今、全裸なんですが……。
だが、その視線に気づいた高倉は、
「あやめ様、やんごとなき方は、そのようなこと、気にされないものですよ」
と静かな口調で言ってくる。
いや、……気にされます。
やんごとなくないので。



