帰宅したあやめに駄菓子をもらったあと、基はあやめを置いて、高倉とともに歩き出した。 高倉は、 「駄菓子って、なんかうきうきしますよね、基様」 と浮かれたように言ってくる。 「そうか?」 とそっけない返事をすると、 「いらないんなら、ください」 と高倉はこちらに向かい、手を差し出してきた。 基は沈黙する。 その様子を見て、ちょっと笑った高倉は、休憩室に駄菓子を持っていくと言って、そのまま行こうとした。 「高倉」 「はい?」 と高倉が足を止め、振り返る。