「……なにをやってるんだ、お前は。
そして、なにをさせられてるんだ、俺は」
と基が言う。
カップルが顔に手をやり、キスするでもなく、お互い、顔を背け合うという謎の体勢になっていたからだ。
「しっ、静かにしてください。
自然に振舞ってっ」
とあやめは言ったが、
「この体勢で、どう自然に振る舞えと言うんだ……」
と基に言われてしまう。
それでも、そのまま、30、数を数え、
……もういいかな?
とあやめは、そろりと車の方を窺ってみた。
「……消えてませんね」
車はまだそこにある。
そんなあやめの様子を見て、基が笑う。
「お前、高倉が車を消すと思ったんだろう」
すぐにそう言うと言うことは、基もそう思っていたのだろう。
「忙しいのに、あいつも、そうそう俺たちを見張ってないさ」
いやあ、さっき、確かに見かけた気がしたんですけどね~、
と思いながらも、そこで安堵したように、基が手をつないで来たので、あやめは黙った。
高倉に見張られていないとわかって、ちょっと積極的になったようだ。
そして、なにをさせられてるんだ、俺は」
と基が言う。
カップルが顔に手をやり、キスするでもなく、お互い、顔を背け合うという謎の体勢になっていたからだ。
「しっ、静かにしてください。
自然に振舞ってっ」
とあやめは言ったが、
「この体勢で、どう自然に振る舞えと言うんだ……」
と基に言われてしまう。
それでも、そのまま、30、数を数え、
……もういいかな?
とあやめは、そろりと車の方を窺ってみた。
「……消えてませんね」
車はまだそこにある。
そんなあやめの様子を見て、基が笑う。
「お前、高倉が車を消すと思ったんだろう」
すぐにそう言うと言うことは、基もそう思っていたのだろう。
「忙しいのに、あいつも、そうそう俺たちを見張ってないさ」
いやあ、さっき、確かに見かけた気がしたんですけどね~、
と思いながらも、そこで安堵したように、基が手をつないで来たので、あやめは黙った。
高倉に見張られていないとわかって、ちょっと積極的になったようだ。



