100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「ああ、部屋に対して家具のサイズが合わなさそうだから、ちょっと買い足しておいた」

 よく見れば、引越し業者ではない業者が混ざり、新しいベッドなどを運び込んでいる。

「お前に思い入れがあるのなら、古いベッドも部屋に運ばせるが」

「け、結構です……」

 ホームセンターでイチキュッパなアイアンベッドを此処に運び込む勇気はない。

 値段はともかくとして、それなりお気に入りだったベッドはそのまま、物置に運ばれていった。

 働き始めてからずっと住んでいた、それなり思い出のつまっているマンションは、2度と戻ることもないまま、業者により、ピカピカにされたようだった。