「ともかく入れ」
と基は言う。
「あの、ご家族の方は?」
基は振り返り、
「ご家族の方は違う屋敷に住んでいる。
此処が会社に近いから、俺ひとりで此処にいる。
ごちゃごちゃ言ってくる奴はいないから、心配するな」
と言ったあとで、
「ああ、使用人はたくさんいるから。
二人きりなわけじゃない。
大丈夫だ」
と付け足してきた。
そうですか。
そうなんですか……。
そういえば、高倉さん、
『神室基様のお住まいで』って言ってましたもんね。
神室家じゃなかったな、とぼんやり思いながら、パジャマにサンダルで豪邸に入りかけて、あやめは、はっ、とする。
「引越し代っ」
と基は言う。
「あの、ご家族の方は?」
基は振り返り、
「ご家族の方は違う屋敷に住んでいる。
此処が会社に近いから、俺ひとりで此処にいる。
ごちゃごちゃ言ってくる奴はいないから、心配するな」
と言ったあとで、
「ああ、使用人はたくさんいるから。
二人きりなわけじゃない。
大丈夫だ」
と付け足してきた。
そうですか。
そうなんですか……。
そういえば、高倉さん、
『神室基様のお住まいで』って言ってましたもんね。
神室家じゃなかったな、とぼんやり思いながら、パジャマにサンダルで豪邸に入りかけて、あやめは、はっ、とする。
「引越し代っ」



