100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 あやめは基についてテラスから庭に出た。

 手入れの行き届いたイングリッシュガーデンだ。

 吐く息が白いなーと思いながら、あやめは言った。

「寒いですねー。
 今年はこのまま暖冬かと思ってましたけど。

 やっぱり寒くなりましたね」
と空を見上げる。

 今日はやけに星が綺麗に見えると思ったら、月がなかった。

「明日も晴れですかね?」
とあやめが澄み切った夜空を見上げて笑うと、基は、

「何処ぞの気象予報士みたいなこと言うなよ」
と屋敷の中を振り返りながら、ちょっと嫌そうに言ったあとで、

「あやめ。
 そんな薄いコートを着てるのは、俺を誘ってるのか?」
と言ってきた。

「え」

 なにをどのように、とあやめは思う。