一家を守る母親ってすごいな。
私はなれるだろうかと思うあやめの横で曽祖父、栄作が笑って言う。
「くださいもなにも、あやめは最初から、基さんのもんじゃないか」
「それなんだけど、大じいじ。
なんで、私と専務が許嫁なの?」
とあやめは栄作に訊く。
「いや、わしと万次郎は戦時中、疎開先が一緒で仲良くなって、大学も一緒だったんだ。
このまま縁がなくなるのも寂しいから、親族の誰かを結婚させるかと言ってたんだが、忘れてて」
忘れてたのか……。
「基さんが出来た頃、そういや、そんな約束してたなという話になって。
じゃあ、ちょうどいい年回りの孫が産まれたらということになったんだ」
そんな適当な話で……?
「で、なんで、あやめだったんですか?」
と基が訊いていた。
私はなれるだろうかと思うあやめの横で曽祖父、栄作が笑って言う。
「くださいもなにも、あやめは最初から、基さんのもんじゃないか」
「それなんだけど、大じいじ。
なんで、私と専務が許嫁なの?」
とあやめは栄作に訊く。
「いや、わしと万次郎は戦時中、疎開先が一緒で仲良くなって、大学も一緒だったんだ。
このまま縁がなくなるのも寂しいから、親族の誰かを結婚させるかと言ってたんだが、忘れてて」
忘れてたのか……。
「基さんが出来た頃、そういや、そんな約束してたなという話になって。
じゃあ、ちょうどいい年回りの孫が産まれたらということになったんだ」
そんな適当な話で……?
「で、なんで、あやめだったんですか?」
と基が訊いていた。



